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デレウゼ・ピエール さん
地域住民として対等に

<プロフィール>
デレウゼ・ピエールさん
ベルギー籍

私はすでに40数年を日本で暮らしており、ニューカマーというには滞在している期間がずいぶん経過しているかも知れません。母国のベルギーは、日本とは良好な関係を続けており王室は日本の皇室とも親交が深いようです。

日本人と結婚し、二人の子どもにも恵まれました。70年代以降日本は右肩上がりの好況であったため、仕事にも恵まれ、家族の生活を守るために懸命に働いてきて、それなりにも日本社会に貢献してきたと自負しています。

国の両親も亡くなり、子ども達が成人した頃から、私は「日本社会の中の自分」について考えるようになりました。日本に来て、日本人の家族をもち、日本語で考え、話し、働き、稼ぎ、「住民」として税金もきちんと払っています。

なのに、私は「税金の使い道を決める地方自治」に参加することができない。これで私は「日本の住民」と言えるだろうか?

自分の意志表明の場として、少なくとも自分が暮らす地域の代表を決める選挙に投票する権利が欲しい。そうすればこの地域の人たちと対等だと思えるのです。

「帰化をすればいい」という政治家がいます。でも私のこの容貌ではむしろ「日本人です」という方が違和感があります。海外の日系人をみても判るように、人はそれぞれ自分自身のアイデンティティーに深い思い入れがあると思います。

私は「ベルギー国籍の日本住民」になりたいのです。普通の日本人はそんな私を受け入れてくれ、参政権がないことにむしろ驚いています。

どこの国でも住民は行政の恩恵を受ける代わりに納税などの義務が生じるのは当然で、私は隣人と同じように「住民として」この地に住むための義務・責任は十分に果たしてきています。

かなりの数の国々、とくに先進国では国籍のない住民に対しても、一定の条件さえ満たせば、住民の権利としての自治体選挙への参加を認めています。私の母国に住む日本人永住者も地方参政権を持っているのです。

日本はもう「鎖国」はできないのです。マイナス要因ばかりを探さないで、多様化した地域の活性化へのプラス要因に目を向けて欲しいのです。

お隣の国韓国はすばらしい勢いで民主化と定住する外国人への施策が進んでいます。先進国ニッポンには、韓国に負けない「人権優先」の政治をしていただきたいと願います。